豊島(てしま)ワンデーチャータークルージング レポート

豊島ワンデーチャータークルージング レポート

少し遅れての投稿になってしまいましたが、9月に行った豊島(てしま)ワンデーチャータークルージングのレポートを書きたいと思います!

毎年来てくださる早稲田大学・理工学部「表現工学」の学生さんたち。

皆さんはいつも、とても自由な感性で自分を表現していて、一緒にいると本当に楽しい時間になります。

今回の乗船は、7名の学生さんとアーティストの方。

セーリングの始まり

出港前に、今日の航路やヨットの仕組み、風で進むセーリングの基礎を説明。

ヨットでは、みんなが協力し合い、全員がクルーの一員になります。

港を離れると、一気に変わる世界に歓声があがりました。

海は穏やか、それでいて心地よい風!

セールを上げると風をいっぱいに受けて、走り始めます。

波の音、鳥の声、魚の跳ねる音。

自然の音に包まれ、空気が変わり出す瞬間。

学生さん達には交代で舵を握ってもらい、五感をフルに使ってヨットの楽しさを体験してもらいました。

豊島へ、そして学びの時間

目的地は豊島・甲の港。

もう一つの目的は「豊島のゴミ産廃問題」の現場を訪れることでした。

セーリングがあまりに心地よく、予定より少し遅れての入港。

港では「豊島事件」を伝え続けている石井さんが迎えてくれました。

車に乗り込み、現場へ。

豊島事件は、日本で最も悪質な産業廃棄物の不法投棄事件の一つ。

その量は 91万トン。

高濃度のダイオキシンによる住民の健康被害、環境汚染…。

住民の訴えにもかかわらず、止まらない投棄。

現場には今も草木が少なく、土壌の汚染がはっきりと残っていました。

すぐそばは海。汚染水が流れ込むことを思うと胸が痛みます。

石井さんの話を聞きながら、人間が「ゴミ」とどう向き合うのか、深く考えさせられる時間でした。

島のもうひとつの顔

学びのあとは自由時間。学生さん達は美術館を訪れ、豊島アートを堪能。

私たちは港を回航し、再び良い風の中をセーリングで小豆島へ帰りました。

観光地として注目される豊島は、表の顔としてはアートと魅力であふれる島。

しかし、島民のリアルな声を聞くことができたのは本当に貴重な体験でした。

ある学生さんが海を見て、

「やっほー!って思いっきり叫びたくなりました!」

と言ってくれたのが印象的でした。心が解き放たれる瞬間。

ヨットに乗れば乗るほど、その魅力に惹かれ、楽しさが深まります。

ヨットを通して自然に触れ、

限られた環境の中で「工夫し、創造する楽しさ」を伝えること。

それこそが、私にできる小さな自然への素晴らしさを伝えることかな。

そして、次はヨコハマへ!

このブログを書いている翌日(10月2・3・4日)は、ヨコハマベイサイドマリーナでヨットショー!

私は 岡崎造船 のブースにいます。

大ファンでもある岡崎造船のヨットを紹介できることは、とても嬉しい時間。

今回は2艇出展です。

ぜひ、興味のある方は会場に遊びに来てくださいね!

 豊島での学びと、海の自由を感じた1日。

これからもヨットを通して、自然と人をつなぐ時間を届けていきたいと思います。

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